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Thomasのカリフォルニア日記

日常の生活で感じたことを、徒然なるままに書き留めていきたいとおもいます。

帰国します。

3月末で日本に帰る事になりました。
帰国後は、横浜市内で新しい生活をはじめる予定です。

アメリカでの1年10ヶ月は、私にとって新しい価値観に出会う、とても素敵な時間になりました。アメリカだけでなく、世界中から人が集まっている、このシリコンバレーで生活することで、様々な考え方に出会えたのは自分にとっての宝物に思えます。

また、仕事をはじめて7年。忙しい毎日をおくっていた中で得た長い休暇で、自分にとっての優先順位や、やりがいなどがすこしづつ見えてきたように思います。

新しいお友達に出会えた事も、アメリカに来て得た、幸せのひとつです。アメリカにいる皆さんとは、近くお別れをしなくてはいけないのが寂しくありますが、既に日本に帰った方や日本にいるお友達や家族と再会するのが今から楽しみです。

(S.M.)
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  1. 2009/02/19(木) 01:48:39|
  2. その他
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お料理

アメリカに来てから時間があるので、ちょっと料理に時間が取れるようになりました。
ここサンフランシスコ周辺は、様々な人種が住んでいる(半分以上の家庭が家では英語以外の言語で話しているという噂もあります)ので、食材も豊富です。

最近、お友達に影響されて興味をもっているのがマクロビなどお野菜中心の生活です。どうしても外食の時は、お肉を食べる事が多いので、家で食べる時くらいは野菜を中心にしようとおもっています。また、野菜中心の食事をすると体が楽になるような気がします。特に我が家は夕食の時間が10-11時と遅いので、その時間にお肉をたっぷり食べると胃が重たくなってしまうものの、野菜中心だとお腹いっぱい食べても、それなりの時間で消化してくれるような気がします。

そんなわけで、最近我が家は野菜ブーム。先日は、マクロビの教室にも行ってきました。マクロビ、英語なので海外のものかと思いきや、日本が発祥なのだそうです。レシピも、ふろふき大根など和食が中心でうれしいかぎりです。おいしい、野菜の和食となると手間がかかりそうだな???と少々敬遠していましたが、慣れてくると以外と簡単にできました。また、お肉を使っていないと、まな板や包丁を洗うのも楽になり、結果として手間が省けたようにも思います。いつまで続くかわからないマイブームですが、週に3日くらいは肉なしの生活に出来ればと考えています。

ビタミンごはん_
日曜日のブランチ。ビタミンカラーで見るだけで元気が出てきます♪
(S.M.)
  1. 2009/02/05(木) 23:36:58|
  2. その他
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電気で走るスーパーカー

シリコンバレーにある最も有名な電気自動車のベンチャー企業Tesla Motorsのおはなしです。
ここの製品のTesla Roadsterは一言で言うなら「100%電気で走るスーパーカー」です。

2009_01_20TeslaRoadster.jpg

Tesla Roadster (Tesla Motors websiteより)



今回、スタンフォードの機械工学科デザイン系のセミナーでCTOの J. B. Straubel氏が講演していたので参加してきました。

今回のセミナーは電気自動車のメリット、およびTesla Motorsの車紹介・ビジネスに関しての話が中心でした。

初めに、会社のプレゼンテーションらしく、製品の電気自動車を作ることが、他の環境技術である燃料電池自動車、セルロース由来バイオエタノールと比較していかに環境に優しいかという理由を話していました。

自動車用の燃料電池に供給する水素を水の電気分解で作ったとき、1MWhの投入エネルギーで1800マイル走るのに対し、電気自動車なら1MWhの投入エネルギーで4900マイル走るとのことです。
また、セルロースエタノールを1エーカー分植えて採ったセルロースエタノールは50000マイルなのに対して、1エーカーの砂漠に太陽光発電を置き、その電気で電気自動車を走らせたら1852000マイル走るのだから、環境に優しいという理屈でした。
理屈といったのは製造にかかる環境負荷や材料(レアメタルなど)の枯渇は考慮に入れていない、という点です。

また、アメリカ国民全員の自家用車1年間に必要なエネルギーの50%をまかなうのに必要な用地はとうもろこしエタノール用のトウモロコシ畑で約5州分、セルロース由来エタノール用畑で1州分、太陽光発電設備で27マイル四方だとのことです。やはり、バイオ燃料がメジャーになりえないという考え方は間違っていないようですね。
現在テスラは太陽光発電を電気自動車用の電源として想定し、ガレージの屋根に設置した2.8kW太陽光発電設備で1台の通勤(1日80km分)をまかなうということも行っていけると話していました。


Tesla Roadsterは性能もよくて燃費もいい理想の車を作るというコンセプトで作られています。
燃費はプリウスの2倍で性能はランボルギーニのスポーツカーくらいというものすごい性能です。
最も重要な性能はモーターと充電池で、充電池はなんと6831個の電池をくっつけたびっくりするくらい大きなものです。どうやらこれらの数多くの電池を制御するパワーエレクトロニクスに本当の核心技術があるようです。とにかく強調していたのは「私たちが開発すべきは電池だけだ」ということでした。後にも述べますが、これがもっともシリコンバレーっぽいなぁと思います。
また、生産方法も非常にユニークで、電池とモーター以外は完全に外部(協力業者)の製品です。自動車本体はロータス社のものをそのまま使っており、製造もイギリスで行われています。モーターの設計は自社ですが台湾の業者に製造をアウトソースしています。スタンフォードのそばの工場では買ってきた車に台湾のモーターを載せるだけです。まさに作り方はパソコンです。


この会社の最もうまいのは最も重要な技術は自社で開発、その他は全て外部のプロフェッショナルとの技術提携によりものづくりを行うというところです。これにより会社設立5年で600台の電気自動車を売るというビジネスの速さにもつながっています。このビジネスのやり方はシリコンバレーではとても高く評価されているようです。ただ、車そのものに関する性能の批判はたまに見かけます。
最近の記事で、後に大きな電池を載せただけなので、重心がかなり後寄りで、高速カーブでのロールが大きい(おしりがふられる)という問題をテスラは指摘されていました。

質疑応答では最も興味深いコストの話が挙がっていました。
「御社の車はそれほど安くはないとうかがっているのですが(一同笑い)、現在のコストはどのあたりにかかっているのですか?」という問いに対して
「まあ、初めて5年だからね、わかるでしょ、なんでも高いんですよ」とのことでした。現在は電池だけでも25000ドル(250万円!)のコストがかかっているそうです。
コスト勝負になると絶対勝てないというのはよく見えました。そういう意味でもビジネスモデルとして富裕層を狙っているのが本当にうまいと感じました。が、この会社からすると、市場がコスト勝負に差しかかるころに大手自動車メーカーに買い取られるようなことになるのでそこまでコストを考える必要もないのかもしれません。

スタンフォード大学のすぐそばに営業所があるので、ぜひ一度実物を見てくださいね。
(T.M.)

  1. 2009/02/04(水) 23:10:03|
  2. 環境
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iPS細胞!


現在、再生医療分野だけでなく、医学全体で注目されている「iPS細胞」の第一人者である山中伸弥教授が先日スタンフォード大学で講演をされました。ES 細胞・iPS 細胞研究に関しては以前の日記にも書きました。



“iPS細胞(人工多能性幹細胞)の現状”
山中伸弥 教授
(京都大学再生医科学研究所教授、グラッドストーン研究所教授)


今回の内容は主にiPS細胞の樹立までの経緯とiPS細胞作製の現状の問題点についての議論が主なテーマでした。
大阪大学で博士号取得後にポストドクトラルフェローとして所属していたカリフォルニア大学サンフランシスコ校で全くES細胞とは全く異なる研究(遺伝子欠損マウスの作製)をしていて、たまたまある一つの遺伝子をマウスから取り除くと分化の能力を失うということが分かったそうです。それ以来、細胞の分化に興味がでたそうです。このとき教授は本筋の研究がうまくいかなかったことにがっかりしたものの、山中氏は新たな研究分野(ES細胞の分化)に対する興味を得たそうです。

カリフォルニア大学サンフランシスコ校から大阪大学に帰ってきたときに臨床医として復帰し、PADという病気にかかってしまったとおっしゃってました。

Post American Disease...

つまり、日本の医学部独特の雰囲気(研究に関する上下関係ない活発な議論が全くない、など)にかなり悩まされたそうです。
これはやばいと、臨床ではなく研究にとどまるために就職活動をおこない、何とか奈良先端科学技術大学院大学に助教授として着任、「大人の体細胞からES細胞と同じ機能を持った細胞(iPS細胞)を作製する」という明確なゴールを掲げ、iPS細胞の研究をスタートしたそうです。

最も困ったことは大人マウスの体細胞に遺伝子を導入するだけでiPS細胞を作る、という無謀な研究を研究員がやりたがらなかったことだそうです。
何とか説得して研究を続けさせるのは非常に大変であったということです。

また、手法も普通の研究者からすると非常に無謀とも思えるアプローチ手法をとっていました。どのような遺伝子をいくつマウスに入れればiPS細胞になるのか誰もわからない状態で、山中グループは24個の導入遺伝子候補を得たそうです。普通の研究者ならそれを一つずつマウスに入れてiPS細胞ができるかどうか確かめるところです。というのは、マウスへの遺伝子導入は一度に普通3つくらいが限界(信頼筋の情報というやつです。)だからです。

実際多くの研究者がその方法で失敗していたそうです。しかし、山中グループは一度に24個全ての遺伝子をマウスに入れて、iPS細胞を作ることに成功したそうです。おそらく非常に確率の低いことだったと思います。ちなみに成功するまでに行った実験手法の改良は400回を超えていたようです(プレゼンテーションに実験手法その440、と書いてありました)。次に、この24個の遺伝子から一つずつ省いた23遺伝子(24通り)を導入して、うまくいかなかった遺伝子が必須のものという考え方で山中因子と呼ばれる4つの遺伝子を発見したそうです。


現在のiPS細胞の問題点は成功率と安全性です。

現在のiPS細胞の効率は数%と非常に低くなっています。
現在山中先生はこの問題点に関して様々な仮説(遺伝子の組換効率が悪い、阻害メカニズムがあるのでは?など)を立て、精力的に取り組まれているそうですが、いまだ大きな改善は見られていないそうです。

また、安全性も大きな問題です。
大人のマウスから作製したiPS細胞を成長・分化させて大人のマウスまでにすることはできますが、その途中で50%以上の確率でマウスに腫瘍(ガン細胞など)ができて、死んでしまっていたそうです。原因は山中因子の一つがガン関連遺伝子であること、遺伝子導入にウイルスを用いたことによる弊害などいくつかありますが、現在手法の改良でかなり腫瘍の発生率が下がってきているそうです。実際の臨床応用の際にはほぼ0%になっていないと、「再生医療を施すとガンになってしまいます」ということになりますので、これは非常に大きな問題です。しかし、山中先生はこの問題は世界中の様々なグループが解決策を試しており、技術的に解決されるのは時間の問題である、とコメントしていました。


現在は大人のヒトの皮膚細胞からiPSを作製して、ヒトでの臨床応用に向けた取り組みも始めているそうです。なんと、81歳の方から取った細胞をiPSに変換すると細胞自体が若返っていた(テロメアの長さが伸びていた)とのことで、若返りも夢ではないような可能性も示唆していました。


今まで聞いた中では最も英語プレゼンテーションのうまい日本人のひとりでした。発音がネイティブというわけでもないのに、非常に分かりやすく話し、ジョークなども織り交ぜ、非常に魅力的なスピーチでした。プレゼンテーションの終わったあとの拍手がいつまでもやまなかったのがまさにその証拠です。
「まるでノーベル賞をとったかのよう!」(友人談)。

また、一緒に聞いていた方と話をしていて、山中先生の業績に対する最大の貢献者は助教授として採用した奈良先端科学技術大学院大学での人だ!という結論になりました。

(T.M.)
  1. 2009/02/04(水) 23:00:45|
  2. 研究
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プロフィール

Thomas CA

Author:Thomas CA
Thomas
2004年生まれ。くま。
2年間、CA(カリフォルニア)を堪能して、現在は強敵K.M.に好かれるべく努力中。

T. M.
Thomas Familyあるじ。会社から派遣され、大学で研究していたのも今となっては泡沫の夢。現在は日本でお仕事中。お外で遊ぶのが大好き。

S. M.
Thomas Familyの元専業主婦。
3年間の専業主婦を終え、満を持して仕事に復帰してからはいっぱいいっぱいの日々が続く。

K. M.
Thomas Familyで一番のあばれんぼう娘。まだまだ人生経験は浅いものの、日本語を悪用し、他人のおもちゃを横取りするときは「じゅんばんこ♪」他人のご飯を横取りするときは「はんぶんこ♪」

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