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Thomasのカリフォルニア日記

日常の生活で感じたことを、徒然なるままに書き留めていきたいとおもいます。

スタンフォード大学 卒業式!

6月15日にスタンフォードの卒業式がありました。
皆さんご存知と思いますが、アメリカの大学は10月から始まります。当然その前7~9月は夏休み(一部の学生は夏の間も授業があります。)、ということで、春学期終了後の6月半ばに卒業式が行われるというわけです。
今回卒業するともだち、知人はおよそ10人。去年は存在すら知らなかった卒業式だったので、本当に1年いてよかったと思えました。

卒業式はスタンフォードスタジアム(6万人収容)で行われました。やはり、卒業生はみんなガウン、四角い帽子をかぶってフィールドに入場です。

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まず、学部生が入ってきたのですが、みんなWacky walkと呼ばれる奇抜なパフォーマンスをしていました。かぶり物をしたり、プラカード”I Love Dad!”(当日は父の日)を持ったり、中国の獅子舞みたいなものが出てきたり、です。もっとも面白かったのは女の子がビキニの水着に卒業帽子でフィールドに横たわって「リゾート」みたいな演出とか。とにかく、統一性がなく、はじけきれていない。さすが、スタンフォード。
打って変わって大学院生はまじめに入場行進。対比がとても面白かったです。

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スタンフォード大学の卒業式はは毎年ニュースにもなるほど有名で、毎年著名人が卒業式でスピーチを行います。有名な2005年のSteve Jobs(Apple CEO)が行ったスピーチもスタンフォードの卒業式ですね。
今年はスタンフォードスタジアムに多くの卒業生、保護者、友達、関係のない人が詰め掛ける中、テレビ番組の司会者Oprah Winfreyがスピーチを行いました。友人曰く「アメリカの女性版みのもんた、アメリカ版黒柳徹子」だとか。この二つ、ぜんぜん違うやん。

今回は「直感、困難、幸せについてOprahが得た3つの気づき」についてでした。最初は笑いから入って最後はエエ話で締める、さすが、話がうまいなぁといった感じでした。3つの教訓は以下のとおりでした。

“follow your feelings. If it feels right, move forward. If it doesn't feel right, don't do it.”
気持ちに正直になれ。正しいと思ったことはする、正しくないと思ったことはしない。

"if you ask the right question—not why is this happening, but what is this here to teach me?—it puts you in the place and space to get the lesson you need."
困難にぶつかったとき、「何でこんなことが起こるのか」と思うのではなく、「この困難が自分に何を教えようとしているのか」と問いかけろ。

"To be happy, you have to give something back."
幸せになるためには、自分が人に何かを与えなくてはいけない。
=情けは人のためならず、ですね。

当たり前のことを言っているのですが、自分の人生で体験をもってこの教訓を持っているというのはすばらしいなぁと感じました。


この卒業式の後、各学部ごとに分かれて卒業証書授与式が行われました。
私はコンピューターサイエンスの授与式で友人Rくんが卒業証書をちゃんともらえたのをしっかりと確認して、保護者みたいにほっとした後、私の研究室がある機械工学科の卒業証書授与式に行きました。
今年、私がいる研究室から卒業するのは博士課程の学生3人。博士課程の卒業生は一人一人自分の担当教官から卒業証書をもらいます。
授与する側の教授も全員ガウンを着用しています。先生は自分が卒業した大学のガウンを着ているので、全員ばらばらです。でも、自分が卒業した大学を誇りに思える瞬間なんじゃないかなぁと思い、ちょっとうらやましくもありました。マサチューセッツ工科大学は灰色に赤い線が入った見た目はダサイ感じなんですが、見た瞬間「俺、MIT卒やけど」という雰囲気が出ていていました。

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授与式の後、自分の教授に「やっぱりそれって、自分の大学(イリノイ州立大学)のですか?」と話を聞いたところ、「いや、どこのか良くわからん。学部長からもらってんよねー、カッコいいから気に入ってんねん」(もちろん、関西弁ではない)とのこと。
さすが、ラテン系。形にこだわらない・・・。

一日卒業式を見て、正直うらやましかったです。でも、卒業するための努力はハンパじゃないのを見ているだけに、難しいところです。
もうひとつ、もっと大学時代勉強していればよかったと。そしたらもうちょっと自分の大学に誇りがもてたのかも。


この日はその後、Rくんの卒業記念飲み会でRくんがこつこつ集めた秘蔵のワインを全部飲みきるワインパーティー。おいしかったー。ありがとう、Rくん。

(T.M.)
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  1. 2008/06/29(日) 01:13:52|
  2. 生活
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Room to Read Fundraising Party

今年から関わっている「Room to Read」というNGOのFundraising Party(寄付金集めのパーティー)に参加してきました。サンフランシスコが本部がありますが、私の参加しているサンフランシスコ支部の主な活動は、企業でいう営業です。企業でいう製造は、活動を展開しているネパールやインドなどのアジアやアフリカにあります。

私が見聞きしたところ、最近NGOに対して寄付をするのが増え、NGOが力を持ち出しているようです。寄付に対して税制控除があること、そして税金として支払ったお金がイラクなどの戦争に使われるより、自分で選んで納得のいく活動に直接寄付したいという考えがあるようです。

今までは税制控除などでメリットのある、セレブからの寄付が多かったのですが、今回リーダーが変わりいわゆる普通の人が活動の中心になりました。何十万円の寄付は出来ないし、そのような事が出来る知り合いもいない。でも、数千円程度の寄付なら、飲み会を1回止めれば寄付できるというような感覚の人たちです。

今回のHappy Hour Partyはまさにそんな人たちの為のイベントでした。入り口で$20の寄付をお願いし、後はバーでビールを片手にRoom to Readの活動などについて知ったり、おしゃべりをしたり。アジアやアフリカの地方では、文字を読み・書きすることが生活上必要がなく、識字率が高くない現実があります。そんな中、文字を学んだ子供達が、図書館で本に触れること拠って、学んだ文字を実際に活用する事ができるのです。結果として、小学校の図書館が、その地域の文字や言葉の中心になるという事をあらためて知りました。正直、私の周りでは文字が読める・書けるというのは当たり前すぎてなぜ必要なのか・・・ということを考えることはありませんでした。まだ課題がいっぱいのRoom to Readサンフランシスコ支部ですが、本に出会った時の子供達の笑顔のために、素敵な変化をどんどん起こして盛り上げていきたいと思います!

また、ブログを通じて参加してくださったYUKIさんやCOCOさんとも初めてお会いすることが出来、楽しい時間が過ごせました。参加いただき、ありがとうございました!

(S.M.)

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  1. 2008/06/26(木) 01:27:49|
  2. その他
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バイオ燃料セミナー

かなり前の話ですが、5月9日にバイオ燃料に関するセミナーに参加してきました。

このセミナーは大学生向けの授業の一環で、毎回色んな先生が話をする「リレー講義」というやつです。

【はじめに】・・・知ってる人は、とばしてくださいね。私が頭をまとめるために書いときました。
●バイオマスとは?
木材、海草、穀物、生ごみ、糞尿、など、化石燃料を除いた再生可能な生物由来の有機エネルギーや資源のこと。

●バイオ燃料とは?
バイオマスから作る燃料のこと。現在大きく分けてバイオエタノールとバイオディーゼルの二つがあります。バイオ燃料から発生する二酸化炭素はもともと植物の炭素が二酸化炭素になるということで、大気中の二酸化炭素を増やさない「カーボンニュートラル」ということで「地球に優しい」と注目されています。

●バイオエタノール
とうもろこし、サトウキビなどの糖分から微生物による発酵でエタノールをつくり、蒸留して純度の高いエタノールを取り出し、ガソリンに

混ぜて使います。焼酎やウィスキーと同じ作り方なので、技術的には比較的簡単。2007年あたりから急激に注目されています。現在は草木、紙などのセルロースや海草からエタノールを作ろうとする試みも行われています。

●バイオディーゼル
菜種油、大豆油、パームやし油、使用済みてんぷら油などの油からつくります。そのままだと、べとべとでエンジンに悪いので、さらさらにするために化学処理を行います。
油脂にメタノールと触媒を加えてエステル交換反応を起こし、これに酸を加えて中和させたうえで、脂肪酸メチルエステルとグリセリンに分離させる。分離した脂肪酸メチルエステルを水洗処理して触媒を取り除き、さらに蒸留処理をすることでメタノールを除去したものが、バイオディーゼル燃料となる、そうです。(Wikipedia)



「世界的な穀物価格の高騰について」
Joanne Gaskell (博士課程)
Interdisciplinary Graduate Program in Environment and Resources (IPER)

2007年から穀物価格が高騰していますが、その原因は大きく三つ、
●発展途上国(中国・インドか?)の食生活の変化(食肉消費量増加)→畜産飼料用の穀物がたくさん必要→需要増加。
●バイオ燃料の盛り上がり→食料用穀物が燃料用に取られる→需要増加
●通貨(説明はなかったが、おそらくドル安)→株式投資への不安→先物取引市場にお金が流入→穀物価格高騰
だそうです。

この穀物価格高騰によって、現在どんなことが起こっているか?
●所得の半分以上を食糧に費やしているような発展途上国の貧困者を直撃。・・・最近のニュースでは、食糧難から暴動が起こっている国もあるとか。
●一種類の穀物価格高騰が他の穀物農家の作付け変更を引き起こし(食料用小麦作るより燃料用とうもろこし作った方が儲かる)、他の穀物価格を引き上げる波及効果
●穀物増産による休耕農地の低下と森林伐採の加速(牧場を畑にして、森林を牧場にする。)

現在はバイオ燃料用原料の生産が急激に拡大しており、発表者の中心的テーマであるインドネシアでの熱帯雨林伐採もパームやしの増産により進んでいるようです。(パームやし油からのバイオディーゼルは非常に効率がいい)
一般的に熱帯雨林は既に固定された炭素(Terrestrial Carbon)と考えられ、その木の分がCO2として大気へ放出され、代わりに植えられた穀物のCO2 年間固定量は熱帯雨林より大きくなることはないので、CO2排出量は増加すると考えられます。環境負荷に関するメリットは無視されている現状を端的に表す一例です。

本当に「地球に優しい」という理由ではなく、「金が儲かる」という経済的理由でバイオ燃料の普及が進んでいます。これが進むと、絶対に地球に優しくなくなるのは目に見えています。



「バイオ燃料の可能性を冷静に見る」
Christopher Field 教授
Intergovernmental Panel for Climate Change (IPCC) lead author,
Director of the Carnegie Institution's Department of Global Ecology at Stanford

【内容】
フィールド教授は植生について非常に大きな地球レベルでの観点で研究を行っており、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のl主著者も務めていました。昨年、ゴア前副大統領と一緒にノーベル平和賞を受賞しています。今回はバイオエネルギーに関する基礎的な話とその可能性についての研究成果の紹介でした。初めはバイオマスエネルギーを考える上で重要な基礎的なデータの紹介でした。

●現在、世界のエネルギー消費は420 [EJ/ year] (EJ: エクサジュール, エネルギーの単位で、エクサは10の18乗)1900年比で20倍に拡大。
●陸地の植物成長量(炭素換算) 57x109 [ton C /year] =2500 [EJ /year]、全世界のエネルギー消費量の5倍に当たる。また、海洋中の植物成長量: 57x109 [ton C /year]
●地球上の一次エネルギー :450 [EJ/ year]

1次エネルギー: 基本的に自然界に存在するままの形でエネルギー源として利用されているもので、石油・石炭・天然ガス等の化石燃料、原子力の燃料であるウラン、水力・太陽・地熱等の自然エネルギー等自然から直接得られるエネルギーのことをいう。そうです。

フィールド教授は各バイオマスのバイオ燃料への転換に関するNet Energy Balance Ratio についてもデータをまとめており、その成果紹介がありました(表 1)。この表に載っているNet Energy Balance Ratioは、(生成バイオマスエネルギー / 投入化石燃料由来エネルギー)を表し、この数字が1を超えると、バイオ燃料を作るのに余計に燃料を使っている「地球に優しくないこと確定」となります。
植物によってもNet Energy Balance Ratio派かなり異なり、「とうもろこしからバイオエタノール作るのはびみょー」「サトウキビとパームやし、すげー」となります。サトウキビ=ブラジル、パームやし=インドネシアなので、熱帯雨林が伐採されるわけですね。

表 1 各バイオマスのNet Energy Balance Ratioと全エネルギー量 (Field et al. TREE 2008)

080509 図1


これを踏まえた上で、バイオエネルギーは拡大し続けており、転換効率も上昇傾向にあるものの、現在利用されている土地を利用することにより食糧価格高騰や森林伐採などの問題を引き起こしているのは明らかです。

一つのこれからの対策として、現在農業牧畜業ともに行われておらず、森林でも休耕田でも都市部でもない未利用地(以前は農地、牧草地として使われていたものの、放棄されており、森林にもならず、都市にもなっていない土地)を利用していく選択肢はありうるのではという仮説を立て、計算しました(表 2)。具体的には、陸地を小さなグリッドに分け、各グリッドにおいて300年間(1700年~2000年)のうちで最も農業、牧草地に使われていた時と2000年時点で使われていた農地・牧草地面積を比較したということです(表2)。

その結果、全エネルギー消費の3% (13 [EJ /year])をその他の未利用地(現在放棄された荒地、草原)でまかなえるという結果を得たそうです。この数字は非常に大きな可能性を示していると解釈していました、と同時に、全エネルギー消費の3%を越えるバイオエネルギーを生産すると食糧問題に直面するだろうという警告も発していました。

表 2 地球上の農地、牧草地、未利用地におけるエネルギー生産量
080509 図2


でも、一回捨てられた荒れ果てた畑をどうやって使うのか?、最終的には水が足りなくなるんじゃないの?などまだまだ検討課題も多そうに感じました。
ちなみに、日本にはこんな未利用地はほとんどないので、あまり日本の穀物由来バイオエネルギーの発展には関係のない話ですし、そのまえに食料自給も考えないと、なんて思ってしまいます。

(T.M.)
  1. 2008/06/08(日) 23:49:35|
  2. 環境
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プロフィール

Thomas CA

Author:Thomas CA
Thomas
2004年生まれ。くま。
2年間、CA(カリフォルニア)を堪能して、現在は強敵K.M.に好かれるべく努力中。

T. M.
Thomas Familyあるじ。会社から派遣され、大学で研究していたのも今となっては泡沫の夢。現在は日本でお仕事中。お外で遊ぶのが大好き。

S. M.
Thomas Familyの元専業主婦。
3年間の専業主婦を終え、満を持して仕事に復帰してからはいっぱいいっぱいの日々が続く。

K. M.
Thomas Familyで一番のあばれんぼう娘。まだまだ人生経験は浅いものの、日本語を悪用し、他人のおもちゃを横取りするときは「じゅんばんこ♪」他人のご飯を横取りするときは「はんぶんこ♪」

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