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Thomasのカリフォルニア日記

日常の生活で感じたことを、徒然なるままに書き留めていきたいとおもいます。

Vinod Khosla氏セミナー

友人のS.Y.君に教えてもらったスタンフォード大学起業家精神リーダー(ETL)セミナーに行ってきました!
私は起業家の考え方は企業での基礎研究者に非常に似ていると感じており、特に起業家・ベンチャーキャピタリストの両方で成功しているKhosla氏のセミナーということで聴講に行きました。


Vinod Khosla (Sun Microsystems共同設立者、Khosla Ventures)

【略歴】
Vinod Khosla (Sun Microsystems共同設立者)
インド生まれ。インド工科大学デリー校卒業(学士)。カーネギーメロン大学医用生体工学修士、スタンフォード大学経営学修士を取得。1982年サンマイクロシステムズ社を設立、最高経営責任者に就任。1986年ベンチャーキャピタルKleiner Perkins Caufield & Byersのゼネラルパートナーに就任。2004年個人でベンチャーキャピタルKhosla Venturesを設立し、環境系ベンチャーのみで45社に投資している。インド人起業家支援組織TIE(The Indus Entrepreneurs)の設立者。


【内容】
「本当のイノベーションとはほとんど魔法のようなもの」であるという説明をラジオなど重大な発明をしたときの周囲の反対意見「誰がそんな宙に飛んでいる声を聞きたいのか?」などをたくさん例に用いて説明していました。彼はこの例から「人ができそうだと思えることをやるのはイノベーションではない」という考えを強調していました。この考えは彼がベンチャー企業に投資を行う際でも最も重要な評価基準だとのことです。
環境ベンチャー投資に関しても、2020年に90億人に増加する世界人口に対して、10%二酸化炭素を削減するような技術では追いつかず、90%二酸化炭素を削減するような技術を発明しなければいけないという考え方のもと、現在のハイブリッドカー、風力発電、太陽光発電、第一世代バイオ燃料(食料由来バイオエタノールなど)、二酸化炭素貯留などは役に立たないぞと非難していました。

プリウス:家の屋根9m2を白ペンキで塗ったほうが温暖化対策としてはいい。
風力・太陽光:エネルギー貯蔵の技術がないとスケールアップできない。
第一世代バイオ燃料:食料を原材料に使う限り、将来性なし。
二酸化炭素貯留:現在のやり方は全く意味がないのでは。

また、常にテクノロジーは”The art of the possible”可能性の高い方へ進展していくが、イノベーションはそのような過去の延長線を超えていくものである、尤も技術に関する予測などは成り立たないということでした。以前高額だった長距離電話が無料通話になるとは当時誰も想像できなかったとのこと。

また、彼は起業の一般的なアプローチとして、「大きな問題を提起し、そこに最適な人材と発想力、起業に対するエネルギーとほんの少しの欲を加えるものだ」ということを言っていました。

その後、彼がKhosla Venturesとして投資しているベンチャー企業45社のうちいくつかに関しての紹介がありました。やはり、ここまでの彼の発言からも分かるとおり、なかなか挑戦的なベンチャー企業が多々ありました。特に強調していたキーワードは「コスト効率の良さ」でした。

・Calera: 二酸化炭素貯留を地中でも海中でもなく、建材であるコンクリートに貯留する技術を開発しているベンチャー企業
・LS9: 石油(脂肪酸)を体外に分泌する微生物を用いたバイオガソリンの技術開発を行っている。
・Soraa: 緑色レーザーダイオード(緑色LED)を用いて全ての波長の色を作る。
・NanoH2O: ナノテクノロジーを用いた海水淡水化用メンブレンによる海水淡水化の省エネルギー化技術


質疑応答の中で、Khosla氏は「私は経済学者が予測するような市場予測や技術開発の動向などの考え方は信用できない、そんなものに縛られてよいアイデアが出ないようでは意味がない」と言っていました。彼はどうやら根っからのテクノロジストのようです。
今回彼のプレゼンテーションの中で最も印象に残ったフレーズは

“Try and fail, but don’t fail to try”

でした。シリコンバレーの心意気を端的に示しているような気がします。
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  1. 2008/10/31(金) 14:20:08|
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東恵美子さんセミナー @JTPA

先日、「アメリカで成功した日本人女性」東恵美子さんのセミナーに参加しました。
この方は投資銀行で数々のM&Aを成功させたすごい方だそうです。

【東恵美子さん紹介】(JTPAホームページより)
日本で大学卒業後にモービル石油に就職、その後McKinseyでコンサルティングに携わる。アメリカの大学院に留学した後、そのままアメリカに残って、 Lehman Brothersにてインベストメントバンカーとしてのキャリアをスタート。以後、Wasserstein Perella、Merrill Lynchと、トータル15年間を投資銀行ですごし、多くのハイテク企業のM&Aを成功に導いた。特に、90年代には、シスコシステムズの大規模 買収案件を数多く手がけた。
現在はTomon Partnersを設立、表面に出てこない大きな買収・投資案件のディールメーカーとして活躍中。ICU卒、ハーバード大学MBA。

仕事内容の詳細に関してはやはり専門外なので、完全に内容を理解することが出来ませんでしたが、かなり私のような初心者向けの話をしていただいたので、なんとなくのイメージはつかむことが出来ました。

投資銀行のM&A(企業の合併・買収)の部門は、売る側の会社または買う側の会社を顧客として、その売買に関するコンサルティングを行う仕事、と理解しました。
売る側の会社が顧客の場合、どこの企業に売るかの選択、いくらで売るかの交渉、などを判断、アドバイスします。
買う側の会社が顧客の場合は売る側よりも難しく、買うことによってどのようなメリットがあるのか、いついくらで買うのか、売られる会社にいる社員のモチベーションを合併後どのように保つか、などの情報を社外社内からたくさん集め、的確にアドバイスするそうです。
この仕事に最も要求されるのは「タイミングの良い判断力」と「独自のアイデア」だそうです。

それよりも最も勉強になったのが、“どうあるべきか”です。
・ 数回の転職を行われたときの判断基準は、「将来の選択肢が広がるように選ぶ」
・ 仕事の心掛けは「何でも適当に。完璧主義はしない。」子育ても適当にすることで子供が良く自立する、という考えだそうです。
・ いい成果が出たときに喜びすぎず、次の仕事に淡々と取り掛かる。喜んでいる間にもライバルは次の仕事をしており、置いていかれる。
・ 結果が全て(アメリカでの話)。仕事中のいわゆる“人付き合い”は悪いほうだそうです。
・ 楽観主義。

本当にすごい人間は「何をしたいか、何をするべきか」= To Doだけでなく
「人間としてどうあるべきか」= To Beもしっかり持っているんだなぁと実感しました。
会社の社員研修で教わったとおりでした。

あと、日本の大企業の社長は年寄りが多い。あと数年社長を無難にこなせば、その後の社会団体のポストが待っていたりするので思い切った判断をせず、保守的になる。と指摘されていました。なるほどと納得しました。ただ、「東芝の社長はよう思い切った判断をしている」とほめていました。私も以前からそう思っていましたので賛成。

(T.M.)


  1. 2008/01/16(水) 00:41:27|
  2. ビジネス
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プロフィール

Thomas CA

Author:Thomas CA
Thomas
2004年生まれ。くま。
2年間、CA(カリフォルニア)を堪能して、現在は強敵K.M.に好かれるべく努力中。

T. M.
Thomas Familyあるじ。会社から派遣され、大学で研究していたのも今となっては泡沫の夢。現在は日本でお仕事中。お外で遊ぶのが大好き。

S. M.
Thomas Familyの元専業主婦。
3年間の専業主婦を終え、満を持して仕事に復帰してからはいっぱいいっぱいの日々が続く。

K. M.
Thomas Familyで一番のあばれんぼう娘。まだまだ人生経験は浅いものの、日本語を悪用し、他人のおもちゃを横取りするときは「じゅんばんこ♪」他人のご飯を横取りするときは「はんぶんこ♪」

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